エキゾチックな風俗、美味なる料理、ほがらかな国民性…。イスタンブールに魅せられ暮らし始めてはや7年。仕事も生活も刺激的。でもそれにもましてとりこになったもの、それは日々を豊かに彩る音楽だ。一日5回、モスクから響き渡るエザーン、伝統楽器サズで習う独特のリズムと旋律。演歌に似たアラベスクを人々と口ずさみ、力強い民謡ハルクに400年の多難の歴史を振り返り…。悠久の時が刻み込まれた風景、個性あふれる人々との鮮烈な出会い。旅と暮らしを縦糸、歌を横糸に、この国の奥深い魅力をいきいきと描き出す、もう一つのトルコ案内。（カバー裏より）
大学時代、クラシック音楽に閉塞感を感じて芸能山城組に所属したり、故・小泉文夫教授の授業を聴くためにこっそり芸大にもぐりこんだりしていました。その地に根づいたさまざまな音楽を楽しく聴いていくうちに、歴史、風土、国民性…、いろんなことが見えてきました。音楽を切り口に描いたトルコエッセイ第2弾。
